こんにちは、Yukaです。
本日の記事はでは、新卒にも転職にも共通する、採用面接に受かるコツをお伝えします。
面接となると、ついつい自分をアピールする方法を考えがち。しかし、面接官が求めているものはもっとシンプルで、以下の2つがポイントとなります。
- 一緒に働きたいと思わせる
- 会社の価値観とマッチしていることをアピール
グローバル企業で何十人もの面接をしてきた私が、採用面接に受かるコツを面接官の立場として教えます。
一緒に働きたいと思わせる
一緒に働きたいと思わせる人材の特徴には例えば以下があります。
- 謙虚
- コミュニケーション力がある
- 信頼感がある
謙虚
謙虚とは、控えで他人に対して出しゃばることのない態度を言います。面接では自己PRをしようとすればするほど自慢げや傲慢な態度になってしまうことがあります。
みなさんは他人に対して自慢ばかりする人と一緒に働いたいと感じますか?成果を強調するだけの人には人間の厚みがないと判断されてしまうでしょう。
面接官は成果ではなく、その成果を出すための過程を知りたいのです。その過程の中に、周りへの感謝の気持ちや向上心が見られるかどうかが大切になります。
成果をアピールしながらも、謙虚さを出すことにより「この人はいい人だ」と感じられます。
謙虚な人:「先輩のアドバイスのおかげで、達成できた」「チームの支えがあり、乗り越えることができた」
謙虚でない人:「自分の力で達成することができた」「私がやった」
また、自分の市場価値を知らずに「自分は何者かである」というような態度は、謙虚さがないと判断されてしまい好印象を与えません。自分の市場価値を知った上で、謙虚な姿勢で自分をアピールすることが必要になります。
市場価値に関してはこちらの記事で紹介しています。
コミュニケーション力がある
コミュニケーションが上手い人は以下ができます。
- 話によって顔の表情やトーンを変えることができる
- 人の話を聞く姿勢があり、リアクションができる
- 話を広げることができる
- 話がまとまっている
これらは15-60分の面接の中でわかってしまいます。
例えば「人の話を聞く姿勢がある」というのは、こちらが話しているときの目や反応を見て判断します。
「話をひろげることができる」は、質問に対してYesかNoの回答ではなく、そこからエピソードを話したり、自己アピールまで持っていけるかで判断します。
何かが欠けていると「お客様に失礼な態度をとってしまう」、「チームの中でうまくやっていけない」と判断されてしまうでしょう。
コミュニケーションが上手な人はとにかく相手にとって気持ちの良いコミュニケーションができます。この力は面接前に準備すれば身につくものではななく、普段から心がけて鍛えていくことが大事です。
普段から人とコミュニケーションをとるたびに、自分が相手にとって気持ちの良いコミュニケーションができているかを意識し、改善してみてください。
信頼感がある
信頼感というのはその人を安心して信じることができるかどうかです。
面接ではよく以下で判断されます。
- 時間やマナーを守る
- 面接の事前準備をしている
- 素直にフィードバックを受け止めることができる
- 他責ではなく自責である
- 自分の利益ばかりを考えない
- ネガティブな発言を避ける
特に最初の2つは面接時はもちろん、その前後のメールや電話でのやり取りでも印象が決まります。返事は遅くならないよう、そして雑になったり相手の手間を増やしてしまわないようにしましょう。
「素直にフィードバックを受け止めることができる」「他責でなく自責である」は、面接の中で話すエピソードや質問に対する回答で判断されるでしょう。もう一度事前準備しているエピソードを見直してみてください。
「自分の利益ばかりを考えない」に関しては、最後の逆質問での質問内容でよく判断されます。給与やシフト、休日の話だけでなく、会社について知ろうというような質問ができた方が良いです。難しいことを質問する必要はないので、「会社の中でどんな人が活躍しているか」「従業員に共通してみられる特性はあるか」「(面接官)さんが一番やりがいを感じる瞬間はどんな時か」等、いくつか事前に用意しておくことが大切です。
信頼感は総合的な要素で判断されます。もちろん人間なのでミスをしてしまうことは当たり前ですので、完璧である必要はありません。面接官もそれはわかっているはずですが、あまりにも努力する姿が見られない場合には信頼できないという判断になりかねますので気をつけましょう。
会社の価値観とマッチしていることをアピール
面接官が面接で重視しているもう一つのポイントは、お互いにストレスなく、その人が会社で活躍できる姿がイメージできるかというところです。
面接官は「会社の価値観とマッチしていますか?」というストレートな質問はしませんが、さまざまな質問の中をしながら、以下の3つを探ります。
- 業界のことをよく知っているか・他社との違いは何か
- 企業理念に共感でき、実践できそうか
- この会社で何をしたいのかがはっきりしているか
業界のことをよく知っているか・他社との違いは何か
同じ業界の他社と比べた、自分が志望している会社の特徴は必ず面接前におさえておきましょう。面接官は業界や企業についてどれだけ調べているかを探り本気度を図ります。
また外資系やベンチャー企業では即戦力になる人材を採用する傾向にあるため、特に新卒は業界の知識を問うような質問が多くあります。
業界のトレンド、大手企業のリサーチ、企業の特性をきとんと調べておくことが大切です。
企業の特性に関しては会社説明会で知ることができる場合が多いので、事前に参加しておくことをお勧めします。
企業理念に共感でき、実践できそうか
企業理念とは、その企業が大切にしている価値観です。
その企業がサービスを見直したり、新規事業を始めたりする際の軸となり、ミッション、ビジョン、バリュー、スローガン等で構成されています。この企業理念に共感を示すことで、企業の根底なる価値観と自分の価値観がマッチしていることを示すことができ、良い印象を残すことができます。
ただし、「御社の企業理念に共感しました」というのは誰でも言えるような定番な志望理由ですよね。
周りと差別化を図るためには、それに関するエピソードやどうしてその価値観が大切なのか理由を用意しておくことが大切です。
この会社で何をしたいのかがはっきりしているか
これは多くの人が悩む質問です。
特にキャリアの入り口に立つ新卒の方にとっては、3年後、5年後にどうなっていたいかを想像するのがとても難しいかと思います。
「この会社で何をしたいか」に対する考え方は2つあります。目標と価値観です。
目標は「このポジションに就きたい」「このような成果を出したい」というような、目指すところをを言語化したものです。この目標が明確にある方はそれを伝えれば問題ありません。ただし、全ての人が目標があるとは限りませんし、目標があってもモチベーションが上がらない人もいます。
そんなときは価値観を考えてみましょう。
まずは「この会社/ポジションでやる仕事は何か」を考えてみてください。そして「なぜその仕事をやりたいのか」を考えてみてください。そうすると自分が大切にしている価値観が見えてきて、その価値観が回答になります。
例えば、こちら。
この会社/ポジションでやる仕事は何か:外国人が日本で仕事を見つけるサポート
なぜその仕事をやりたいのか:自分が海外に行った時に、英語も話せず大変なことがたくさんあったが、いつも周りの現地の方が助けてくれた。今度は自分が日本に来る外国人をサポートして恩返しがしたい。
価値観:海外に行った時に現地の人が自分を助けてくれたと同じように、今度は自分が日本に来る外国人をサポートしたい。
この価値観がその会社の事業内容とマッチしていれば問題ありません。
また、入社後はいろいろな業務を通して目標や価値観が変わることがありますので、面接で伝えたことに最後まで責任を持つ必要はありません。
まとめ
今回は採用面接で好印象を与えるために自己PRよりも大切なことを紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
採用面接となると細かな質問対策を考えがちですが、実は面接官は一つ一つの回答やエピソードの内容よりも、面接を通して総合的に「この人と一緒に働きたいか」「この人はうちの会社とマッチしているか」を判断しています。
私自身も就職活動をしていたときは、とにかく質問とそれに対する回答の準備に時間をかけていましたが、面接をする立場になると面接官の考えていることはもっとシンプルであることがわかりました。
皆さんも難しく考えすぎず、今回紹介したポイントを素直に考え直してみてください。