「東南アジアって気になるけど、旅のルートやプランをどう立てればいいのか分からない…」
「有休は限られているし、せっかく行くなら失敗のない旅をしたい。」
そんな人にぴったりなのが、この記事で紹介する1週間のモデルコースです。
初心者でも無理なくまわれて、現地っぽい雰囲気も楽しめる、バンコク・チェンマイ・パーイの3都市をセレクト。
にぎやかな都会と、ゆったりした癒しの町をバランスよく組み合わせているので、「ちょっと旅慣れた人」っぽい体験もできます。
限られた時間と予算で、満足度の高い東南アジア旅を楽しみたいあなたに、ぜひ読んでほしいモデルルートです。
- タイに行ってみたいけど、どこをどう回ればいいか分からない
- 有休と予算をムダなく使って、満足度の高い旅がしたい
- 観光もローカル体験も、ちょうどいいバランスで楽しみたい
- 初めての東南アジアで、安心して旅をスタートしたい
タイってどんな国?旅行前に知っておきたい基本情報
- 首都: バンコク
- 言語: タイ語(観光地では英語もある程度通じる)
- 通貨: バーツ(THB)/クレジットカードの使用はバンコクなど都市部では一般的、屋台や地方では現金が必要
- 時差: 日本より-2時間(サマータイムなし)
- 気候: 乾季(11〜2月)比較的涼しく観光に最適、暑季(3〜5月)日中はとても暑く、40℃近くになることも、雨季(6〜10月)スコールが多い
- ベストシーズン: 一般的には11〜2月(気温も湿度も落ち着いていて快適)
- ビザ: 観光目的で60日以内の滞在なら、日本のパスポート保有者はビザ不要
- 宗教・文化: 国民の約9割が仏教徒
- 治安: 比較的安全だが、観光地ではスリ・ぼったくりに注意(特にバンコクの観光エリア)
- あいさつ:「サワディーカー(女性)/サワディークラップ(男性)」:こんにちは /「コープクンカー/クラップ」:ありがとう

タイはバックパッカーデビューにお勧めな国とも言われています!
タイ1週間モデルコースの全体スケジュール例【地図付き】
全体ルート:バンコク→チェンマイ→パーイ(6泊7日)
私が実際に行ったタイ北部のモデルルートはこちら。
バンコク(3泊)
チェンマイ(3泊) パーイ(3泊)合計9泊10日の旅です!
タイの大都市バンコクから、タイの第2の都市である古都チェンマイ、最後はバックパッカーに愛されるパーイという自然豊かな田舎街へと北上していきます。
3箇所全て違った魅力やアクティビティがあり、短期間でタイをしっかり堪能できてしまいます。



バックパッカーをする方は誰もが一度は経験するルートでしょう!
バンコク (3泊)


日本からバンコクへは多くの直行便が出ており、所要時間は約6時間半。LCCを利用すれば、往復2〜3万円で行けることもあります!
バンコクには2つの空港があり、スワンナプーム国際空港とドンムアン国際空港のどちらに到着しても問題ありません。
スワンナプーム空港から市内までは、高速鉄道「エアポート・レール・リンク(ARL)」が便利。下車駅によって異なりますが、運賃はおよそ100円前後とリーズナブルです。
ドンムアン空港から市内までは、タクシーかバスの利用が一般的。タクシーなら所要時間は約30分、料金は目的地によって異なりますが、目安は約1500円ほど。安くて快適なのでおすすめです!
バンコクの基本情報
- タイの首都・バンコクは、約1,000万人が暮らす東南アジア屈指の巨大都市。近代的なビル群と歴史ある寺院が混在する、刺激的な街です。
- 有名なワット・ポーやワット・アルンなどの寺院めぐりはもちろん、ナイトマーケットや屋台での食べ歩きもバンコクならではの楽しみ!
- BTS(スカイトレイン)や地下鉄が整備されていて移動もラクラク。
- パッタイやガパオなどのローカルグルメが安くて美味しく、まさにバックパッカーにぴったりの街です。
バンコクでの交通手段


市内での移動も電車を使ったりGrab(グラブ)やBolt(ボルト)等の配車アプリでタクシーで安く移動が可能です。
Bolt 、Grab とは・・・
東南アジアなどで利用できる配車アプリで、タクシーやレンタルスクーターなどのサービスを提供しています。GrabやUberと同様に料金が事前に分かり、現地の交通手段として便利。日本にいるうちにアプリを入れて登録しておくと安心です。



私はバンコクで配車アプリを使用する際は、毎回GrabとBoltで価格を確認し、安い方を使います。
もっと安く抑えたかったり、現地の交通手段を体験してみたい方は、バスや電車にも乗ってみると良いです。簡単に利用することができます。
個人的には、バンコクでは電車とタクシーを利用することが多いです。
バンコクのおすすめ観光地
バンコクにはおすすめの観光地がたくさんあり、全てを記載するのは難しいのですが、私の好きな観光地やアクティビティをシェアします。個人的には他の都市で遺跡や寺院を楽しむことが多いので、バンコクではあまり行きません。
ナイトマーケット
バンコクのナイトマーケットの規模は他の都市のものと比べて断然大きくて楽しいです。いろんな食べ物やデザートを屋台でつまみながら、お土産を見るのが鉄板。バンコクにはたくさんのナイトマーケットがありますが、私のお気に入りはチャイナタウンのナイトマーケット 。規模が大きくとても楽しいです。ぜひ行ってみてください!
水上タクシー
バンコクに来たら一度は利用したいのが水上タクシー。普段体験できない乗り物で、水上からの景色を楽しむことができます。街中に入ると、川辺に住む人々の暮らしが見え、なんとも新鮮な気分になります。毎回、行き先も決めずに乗ってしまいます。
ルーフトップバー
バンコクと言ったらルーフトップバー。日本では屋上利用に関する制限があり、なかなか高い建物の屋上でバーを楽しむことができません。しかし、バンコクにはたくさんのルーフトップバーがあり、綺麗な夜景と一緒に美味しいお酒を楽しむことができます。
チェンマイ (3泊)


バンコクからチェンマイまでは、飛行機(国内線)、バス、列車と様々な交通手段を利用することが可能です。
飛行機でも所要時間およそ1時間でお値段も5,000円以下で行けちゃいます。とても安い!
私は当時バックパッカー感を味わいたく、寝台列車を利用しました。バンコク最大のターミナル駅、フアランポーン駅から出発します。夜の18時に出発し、翌日の朝7時ごろに到着しました。値段は3500円ほどで、夜行列車なので宿泊費が浮きます!
寝台列車自体はエアコンが効き過ぎていたのが寒かったくらいで、他には特に不便なく利用することができたので、時間に余裕があればバックパッカーらしく寝台列車を使ってみるのも良い思い出になるでしょう!
チェンマイの基本情報
- タイ北部の街・チェンマイは、古都としての歴史とアートやカフェ文化が融合した、落ち着きある人気の観光都市。
- 旧市街には美しいお寺が点在し、のんびり歩いて観光ができちゃう!
- ナイトマーケットやおしゃれなカフェ巡りも楽しめて、長期滞在者やノマドにも人気のエリアです。
- バンコクよりも物価が安く、ローカルに近い暮らしを体験できるのも魅力のひとつ。
チェンマイでの交通手段
まずは旧市街地を歩いて回り、それからレンタルバイクやソンテウと呼ばれる赤い乗り合いバスを使って、旧市街地の東にある自然エリアを探索するのがおすすめ。
レンタルバイクを利用する際は必ず国際免許を持っていきましょう!
東南アジアでは国際免許なしに原付をレンタルできるところが多く存在し、実際に国際免許なしに運転をするバックパッカーが多く存在いますが、チェンマイは警察が待ち伏せ取締りをすると有名な街。日替わりで5箇所同時に待ち伏せ取り締まりが行われていて、国際免許なしに運転した場合は罰金2,000円ほど支払う必要があります。
チェンマイのおすすめ観光地


私のおすすめは、ワットパーラート 。
森の中にある神秘的寺院です。ドイステープ=プイ国立公園トレッキングコースの入口からワットパーラートに行くトレッキングコース(40〜60分)があり、自然に癒されながら他にはない神秘的な寺院を見に行くことができます。
また、チェンマイには像の保護施設があり、そこで像のお世話をするアクティビティが可能で、多くのバックパッカーが参加しています。
ネットやSNSで、タイでゾウの背中に乗るというアクティビティをしている観光客を多く見たことがあると思いますが、ここでは象の保護のために背中に乗るアクティビティは行われておらず、代わりに象と共に歩いたり、餌をあげたり、川で一緒に水浴びをするアクティビティをします。
パーイ (3泊)


チェンマイからパーイまではミニバンで行くのが主流です。
片道500~800円ぐらいで3時間半ほどで到着します。ネットでの事前予約や宿によっては宿で予約を受け付けているところもありますよ!
PREMPRACHA TRANSPORTというバス会社が有名で、公式HP から事前予約が可能です。
チェンマイからパーイまでの道はバックパッカーの中でも地獄の峠道として有名で、762個のカーブがあります。乗り物酔いしやすい方は必ず酔い止めを飲んでおきましょう。
パーイの基本情報
- チェンマイから山道を3〜4時間かけてたどり着く小さな田舎町・パーイ。のんびりとした雰囲気と自然豊かな風景が魅力で、「沈没スポット」としてバックパッカーから絶大な支持を集めています。
- パーイキャニオンや温泉、滝など大自然を楽しめるスポットが多く、バイクでのんびり巡るのが定番。
- 町中にはハンモックのある宿やヨガスタジオ、おしゃれなベジカフェも点在し、「何もしない贅沢」を味わえる場所。
- ついつい予定より長く滞在してしまう、そんな魔力のある町です。



欧米のバックパッカーに「タイでいちばんお気に入りの場所は?」と質問すると「パーイ」と答える人がほとんどで、「3泊の予定が、パーイが気に入って1週間延泊した」という話も聞いたことがあります!
パーイでの交通手段
パーイの街中の観光は徒歩やレンタル自転車で完結できますが、パーイ周辺にある主な観光スポットは、パーイ中心部から少し離れたところにありまますので、徒歩では行くことが難しいです。
パーイ中心部から少し離れれている観光スポットを周る場合は、旅行者はほぼ全員、バイクをレンタルしています。
レンタルバイク屋さんは、街の中心部で簡単に見つけることができ、1日1,000円以下でレンタルが可能です。



レンタルバイクさえあれば、パーイ周辺の主要な観光地に行くことに困ることがありませんでした。
バイクが運転できない方も、テンソウと呼ばれる乗合バスやGrabを使ってタクシーを使ってタクシーが利用できるので安心してください。体力がある方はレンタル自転車も良いかもしれません!
パーイのおすすめ観光地


パーイの魅力は一言では言い表せません。というのもパーイにはいろんな目的で来る旅人がいるからです。
田舎町なのでのんびりできますし、自然が豊かなので自然好きにはたまりません。
瞑想修行やヨガも有名でスピリチュアルな経験をしたい人もいます。バックパッカーの聖地として旅人同士の交流やパーティーを楽しみにくる方も多いでしょう。
私はのんびりした雰囲気に身を任せ「何もしない贅沢」を味わないながから、以下の観光スポットに足を運びました。
タイ1週間でかかった費用まとめ【リアルな金額感】
このバックパッカー旅でかかった費用は合計78,400円ほどでした!
海外旅行というと高額なイメージを持っている方が多いかと思いますが、物価が安い東南アジアでバックパッカー旅であればかなり抑えて旅行ができてしまいます。
どこにお金をかけるかは個人差があるので参考までですがですが、実際に私が旅行した時の費用の内訳はこんな感じです。
項目 | 費用(円) |
---|---|
航空券(日本バンコク間) | 30,000円 |
宿泊費(1日1,000円) | 9,000円 |
食費 | 15,000円 |
バンコク→チェンマイ(寝台列車往復) | 6,000円 |
チェンマイ⇔パーイ(ミニバン往復) | 1,600円 |
バイクレンタル(パーイ) | 1,800円 |
観光費 | 5,000円 |
日常の交通費(都市内) | 5,000円 |
雑費 | 5,000円 |
合計 | 78,400円 |
はじめての海外旅行でお金の持ち方が不安な人や、両替やカードの使い方などの基本をわかりやすく知りたい人は以下の記事を参考にしてください。


タイ旅行の準備リスト【SIM・持ち物・服装など】
必需品&持って行ってよかったものリスト
2週間の東南アジアバックパッカーに必要な荷物の一覧をまとめました。ダウンロードできますので、よかったら使ってくださいね。


荷物の詳しい情報に関しては以下の記事を参考にしてください↓


タイでのネット事情(eSIM・現地SIM)


バックパッカー中は、地図を見たり情報を調べたりするために、最低限のスマホ通信環境を整えておくことが大切です。
そこで、いま多くのバックパッカーが使っているのが eSIM(イーシム) です。
私はバックパッカーとしていくつかのeSIMを試してきましたが、初心者の方に一番おすすめしたいのは「Airalo(エアロロ)」。
Airalo とは・・・
シンガポール発のグローバルeSIMサービスで、150以上の国と地域に対応した通信プランを提供しています。世界中のバックパッカーや旅行者に選ばれており、App StoreやGoogle Playでも高評価を獲得しています。実績や利用者の多さからも、eSIMが初めての方でも安心して使える信頼性の高いサービスです。
Airaloがバックパッカー初心者におすすめな理由は、以下の4つです!
- とにかく価格が安い(数百円から使える)
- アプリがシンプルでわかりやすい
- 24時間対応のチャットサポートで安心
- 周遊プランも豊富(例:東南アジア6カ国で使えるなど)
割引コード等も用意しているので、気になる方は以下の記事をチェックしてみてくださいね↓


服装の注意点とマナー(寺院観光時など)


東南アジア旅では、動きやすい&涼しい服装が基本ですが、観光地や寺院ではちょっとしたマナー違反がトラブルの元になることも。特に寺院(ワット)を訪れるときは、服装に注意しましょう!
寺院では「肌の露出はNG」が基本ルール。以下のような服装は避けましょう。
- ノースリーブ・キャミソール
- 短すぎるパンツ(ショートパンツ、ミニスカートなど)
- ビーチサンダル(高級寺院ではマナー違反扱いになることも)
代わりにおすすめなのがこちら:
- 半袖Tシャツ or 羽織れるシャツ
- 長ズボン or 膝が隠れるスカート・パンツ
- スニーカー or つっかけタイプのサンダル(脱ぎ履きしやすいもの)



現地のコンビニや市場でも「タイパンツ」や「サルエルパンツ」が安く手に入るので、1本持っておくと便利です!
タイ旅行中に気をつけたいことFQA【初心者・女性向けアドバイス】
- 英語が話せないけど大丈夫?
-
大丈夫です!タイは観光大国なので、観光地では簡単な英語が通じることが多いです。英語がペラペラじゃなくても、「No spicy」などカタコト+ジェスチャーで十分通じます。
それでも不安な人は、スマホに「Google翻訳」アプリを入れておけば安心。タイ語⇔日本語や英語の翻訳にも対応していて、カメラ翻訳でメニューも読めます。
- スリや盗難対策は必要?
-
はい、最低限の対策は大事です。特にバンコクの観光地やナイトマーケットでは、スリや置き引きに注意。以下を覚えておきましょう!
- 貴重品はウエストポーチや斜めがけバッグで体の前に
- 大金は持ち歩かない
- スマホはズボンの後ろポケットに入れない
- 夜道や人混みではリュックのチャックを手で押さえる癖を
- お腹を壊さないか心配です。
-
東南アジア初心者あるあるの「お腹壊したらどうしよう?」問題。しかし、以下のポイントを押さえればリスクはグッと減らせます。
- 人が多く集まっている屋台を選ぶ(回転率が高くて安心)
- 氷入りのドリンクは避ける(氷が水道水の場合あり)
- 心配な時は「お肉抜き」で注文
また、日本から整腸剤を持っておくと安心です!
まとめ|タイ1週間旅で、街・歴史・自然をぜんぶ味わおう!
バンコク、チェンマイ、パーイの3都市をめぐるこのルートは、都市のエネルギー・古都の静けさ・田舎の癒しをバランスよく楽しめる、初心者にもベテランにもおすすめの王道プランです。
移動も難しくなく、観光スポットも多彩。「初めてのタイ、どこに行けばいい?」という方には特にぴったりのルートです!
記事を参考に、自分なりのペースでアレンジしながら、最高のタイ旅を楽しんでくださいね。