なぜ人々はバックパッカーをするの?自分が旅を始めたきっかけを振り返る

バックパッカー

こんにちは、Yukaです。

「旅は人生そのもの」とよく言われますが、バックパッカーとしての旅には特別な魅力があります。

なぜ人々はバックパッカーとして世界を巡るのでしょうか?

そして、私自身が旅を始めたきっかけは何だったのでしょうか?

ふと立ち止まって振り返ると、その理由は一言で表すのが難しいように感じます。

今回の記事では自分がバックパッカーを始めたきっかけを言語化してシェアしていこうと思います。

Yuka
Yuka

東南アジア好き女子バックパッカー。現在はグローバル企業の管理職をしています。

趣味は海外旅行で、大学時代から社会人になった今でもよく海外に行きます。

ブログを通してグローバルに生きたい人、海外に行きたい人を応援しています!

当時、私は大学3年生でした。

長年の夢だった海外長期留学でニュージーランドに1年間滞在し、夢のような日々を過ごしました。

しかし、日本に帰国すると、心にぽっかりと穴が空いてしまいました。

さらに、次に控えていたのが就職活動で、私は日本での生活を楽しめなくなってしまったのです。

当時は「日本は息苦しい国だから、日本のせいだ」と思っていましたが、今振り返れば、高校生の時から目指していた留学という目標が叶った後、次の目標が見つからないことへの虚無感や不安が大きかったのだと思います。

そんな状態の私は、自分で自分を満足させることができず、当時お付き合いしていた彼に自分の幸せを求めるようになってしまいました。

しかし、しばらくして彼はその状況に耐えられなくなり、私たちは別れることになりました。

もともと日本の生活が楽しめていなかった上に、失恋が重なり、私はまるで人生のどん底にいるような気分でした。

最後に彼から言われた「君は自分の足で歩いているときのほうが幸せそうだった」「僕は君が幸せになるためのお手伝いはできるけど、君が幸せになれるかどうかは君次第だ」という言葉が胸に刺さり、本当にその通りだと感じました。

悲しさと悔しさでいっぱいになりましたが、同時に自分を変えたいとも思いました。

そこから、私は自分で自分を幸せにするために、新しい趣味を始めたり、新しいコミュニティに参加したりと、必死に日々を過ごすようになりました。

そんな中、海外好きの友人から「今度一緒にベトナム行かない?」と誘われました。

特にベトナムに行きたかったわけではなく、その時はとにかく楽しいことを見つけたくて必死だったので、いいきっかけになるかもしれないと即答で「Yes」と答えました。

ちょうど大学の春休みの時期でもあり、せっかく飛行機に乗って行くなら長く滞在したいと考え、ベトナムの後は一人でラオスとタイへバックパッカーの旅に出ることを決めました。

これが、私がバックパッカーの旅に出る決意をしたきっかけでした。

そんなわけで初めてのバックパッカーに挑戦したのですが、バックパッカー旅を通じて様々な変化がありました。

そんな変化を通じて、心のリフレッシュができたのがバックパッカーをして大きく変わったことかなと思います。

新たな出会いと価値観を知った

旅を通して出会う新しい場所や人々、そして異文化に触れることは、私にとって大きな学びでした。

自分にとって「当たり前」だと思っていたことが、他の場所では全く違うということに気づくと、視野が広がり、新しい価値観を持つことができました。

現地の人々との交流ももちろんですが、特に旅先で出会った他の旅人との出会いは、私にとってとても特別な経験でした。

彼らがなぜ旅をしているのか、どんな生活を送っているのかを聞くうちに、自分の未来や可能性についての考え方が少し柔軟になり、就職活動を控えていた私にとっては、人生にはさまざまな選択肢があることに気づけたのが大きな救いでした。

例えば、当時の私は「大学卒業後は就職して、その企業でずっと働いて成功しなければいけない」という固定観念に縛られていました。

しかし、旅の中で30歳まで働いて貯めたお金で1年間旅をしている人や、旅をしながら働いている人に出会い、さまざまな生き方があることを知りました。

そして、自分もやりたいことがあれば実現できるんだ、と感じることができたのです。

自由と解放感

バックパッカー旅の醍醐味は、その自由さにあると思っています。

バックパッカーは事前に計画を細かく立てることなく、その場の流れで決定したり変更したりします。

もともと心配しすぎてしまうことがある自分は、最初のバックパッカー体験ということもあり、ルートや注意事項等、事前にきちんと調べていました。

しかし、心の思うままに行動している周りの旅人に囲まれているうちに、いつのまにか自分も感じるままに行動するようになっていて、気に入った街で延泊していました。

当時「恋人に嫌われないように」とか「大学を卒業したら就職しなきゃ」とか、ボックスの中で敷かれたレールの上を歩んでいた自分にとって、この自由さとそこから得られる開放感はとても新鮮なもので、思った以上に居心地が良かったのです。

自信がついた

バックパッカー旅を通じて、自分に自信を取り戻すことができたと思います。

バックパッカーに出る前の私は、人生のどん底にいるような気分で、心のどこかで自分がダサいと感じていて、劣等感を抱えていました。

しかし、誰もあまり行かないような国に一人で行き、普通は経験できないことに挑戦して、それを乗り越えたという事実が、自分の中にあった劣等感を少しずつ消し去ってくれた気がします。

旅の途中では、初めて訪れる国で知り合いもいない中、宿を探したり、移動手段を見つけたり、トラブルに対処したりと、すべて自分一人で乗り越える必要がありました。他人に頼ることなく、自分の決断と行動で前に進んでいくことで、「自分にもこんな強さがあったんだ」「自分にはもっと可能性があるんだ」と実感できました。

また、久しぶりに心から楽しいと思えたのがこのバックパッカーでした。当時どの底から這い上がるために必死で、ふとした瞬間に涙が止まらないということもありましたが、バックパッカー中はそんなことも忘れて、心の底から楽しいと感じることができました。

「私だって自分の足で歩ける」「私だって自分で自分を幸せにできる」「私だけの楽しみ方がある」と気づき、少しずつ自信が戻ってきました。旅を通じて、自分を信じる力を取り戻せたことは、私にとってとても大きな収穫でした。

バックパッカーを経験した後の自分は、それ以前の自分よりも確実に成長していたと感じます。

失恋から完全に立ち直ったり、謎の虚無感から完全に解放されたわけではありませんでしたが、バックパッキングを通じて、自分がいつでも自由であることや、自分の足で歩ける力を持っていることを再確認できました。

それが、前を向くための大きなエネルギーとなっていたのです。

その後も、長期休みを利用して何度もバックパッカー旅に出かけ、その度に自分をリフレッシュし、エネルギーチャージをしていました。

結局、失恋や虚無感から完全に立ち直ったのは、就職して上京してからでしたが、それまでの旅が確実に自分を支えてくれていたと思います。

社会人位なった今では、以前のように何週間もバックパッカー旅に出かけることは難しくなりましたが、1週間や2週間の休暇がもらえるたびに、海外旅行に出かけています。

実は今でも、「あの世界遺産を見たい」「この国に行ってみたい」といった具体的な目的はあまりなく、旅そのものの感覚が好きなのだと思います。

ただ、日本国内ではなく海外を旅したい理由は、おそらくより大きな違いや刺激、そして非日常を味わいたいからなのかもしれません。

今回の記事は、私がバックパッカーを始めたきっかけについてのシェアでした。

最近、旅系インフルエンサーの方が、「旅を始めるきっかけはいつも失恋」と言っていて自分の過去を思い出しました。

意外と失恋で旅を始める人は多いのかなと思います(笑)

旅中には多くの旅人と出会ってきましたが、みなさんがバックパッカーを始めるきっかけは十人十色です。

旅行ではなくバックパッカー旅だからこそ得られる経験や感覚があると思いますので、興味のある方はぜひトライしてみてください。

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